こんにちは、ガジュゾウです。
今回は「うつ病となり、ついに入院へ(その4)」について書いていきます。
入院期間は1ヶ月半ほどでした。
この記事は目次の赤字部分についてになります。
目次
- 基本情報
- 急きょ、診察から入院へ(入院日)
- 何もしないという治療(1週目)
- 心理検査とスマホ充電器(2週目)
- 平日:リハビリと折り紙と時々散歩(3-4週目)
- 休日:外泊とその副作用(3-4週目)
- 退院を見据え、自宅療養から復職か?(5-6週目)
- 退院を見据え、リワークに通い復職か?(5-6週目)
- 気分は卒業式と入院費について(退院日)
- 振り返り(気づき)
休日:外泊とその副作用(3-4週目)
平日は上記の過去記事でご紹介した1日の流れを繰り返しながら日々を過ごしていた。
そんなこんなで2週目が過ぎ去り、任意入院・開放処遇となることで自宅への外出・外泊許可も段階的におりるようになった!!
ステップはこうである。
- 一時外出許可。朝食後9時過ぎから外出ができ、夕食前までに病院へ戻る、いわゆる日帰りである。
- 外泊許可(一泊)。同じく朝食後9時過ぎから外出ができ、次の日の夕食前までに病院へ戻る。
- 外泊許可(連泊)。同じく外出し、指定した日の夕食前までに病院へ戻る。
コロナの影響もあり、様々な注意点があった。
例えば以下である(現在は緩くなっているかもしれない)。
・三密を避ける。
・県外移動禁止、発熱や咳のある人と接触しない。
・毎日の検温、体調管理。
・外出時に体調不良となれば、外泊の延長。
もちろん、家族で発熱者がいれば帰ることもできず、外泊はできない。
また、どこまで守るかはその人のモラルによる。
まず、入院3週目の初めに一時外出で自宅に帰った。
ここでやっと妻と子供と直接会えたのだ。
うれしかったのと申し訳なさが混在した何とも言えない感情だったのを覚えている。
病院では中々パンが食べれないので昼食に好きなパン屋で買ったパンを食べ、入院中にハマった折り紙で子供と遊んだ。
一時外出であると一瞬で、行って戻ってくるだけという感じである。
帰りは少し寂しくなった。
あと病院への持ち込みもできるため(検品はされるが)、お菓子やインスタントコーヒーも買い込んだ。やったね!!
もちろんではあるがお酒(アルコール)はダメである。
服薬上、よくありません。お薬の効果や副作用に影響がでます。
心理士さんから、精神疾患でお酒を飲んだ人と飲まなかった人で寛解(症状が軽快、または見かけ上なくなった)するのに2,3年の差がでると言われた。
もちろん個人差はあるだろうが、お酒は飲まないに越したことはないのである。
また、寛解後に症状が出てしまうことを再発ではなく、再燃といいます(豆知識)。
これを書いている私もお酒は大好きであるが、入院から復職した今までお酒は飲んでいない、飲む気もない。その代わり、今まで嫌いだった甘いお菓子を食べるようになりましたが(笑)
そして、外泊許可が出て、晴れて自宅で一泊することになった。
滞在時間も長く、感覚としては1.5日といったところである。
家族と楽しく過ごしたのもつかの間、就寝となるが眠れない・・・
入眠するが0時覚醒し、居ても立ってもいられない・・・ドキドキする。
病院では眠れるようになっていたのに、これには相当ショックを受けた。
そして、翌朝になり子供と遊ぶため、外に出て公園に行こうと思うが、外にでれないのである。なぜかと言うと、外にでて知り合いや会社の人に会うのが怖いのだ。
睡眠は徐々に慣れたが、人に会うのが怖いことは外泊の度に感じていた。
入院による急速な回復というメリットを受ける代わりに、病院と外界の間に大きな壁ができてしまったのである・・・このときはそれで良いと思う。
足が骨折した人が走れるようになるまでと同じである。
入院し、退院を経て松葉づえで歩き、リハビリし、ジョギングし、そして走る。それでも骨折した癖は残り、全力で走るのには時間がかかる。もしくは全力で走れないかもしれない。
うつ病が厄介なのは目に見えない思考に癖がつくことである。ゆっくりと思考をほぐし、うつ思考をなくしていく。それでも元には戻らない、思考をほぐす過程で新しい知識と思考を手に入れ、病気と上手に付き合う必要がある。
その大前提として「休息」することを忘れてはいけない。私は入院することで休息を取った。自宅療養する人もいるだろう。休息からいきなり、走ろう(復帰)とすると転んで、またケガをしてしまうのではないか?
人生は長い。焦らず、ゆっくりでいい。
復職した今でも休日に知り合いや会社の人に会うのにまだ抵抗がある。
未だ私は回復途上である。
「うつ病となり、ついに入院へ(その5)」へ続きます。
入院前など、気になった方はこちらからお読みください。