こんにちは、ガジュゾウです。
うつ病で入院後、退院してリワークへ通いました。
リワーク期間は約4ヶ月間でした。
今回は下記の赤字部分になります。
リワーク体験談の目次
- 基本情報
- 自立支援医療(精神通院)の申請
- リワークとは
- 1ヶ月目(前半):初日と生活リズム確立、病気の勉強
- 1ヶ月目(後半):生活リズム確立、病気の勉強
- 2ヶ月目(前半)(生活リズムの確立、病気の勉強、病気の振り返り)
- 2ヶ月目(後半)(生活リズムの確立、病気の勉強、病気の振り返り)
- 3ヶ月目(病気の勉強、再発防止シート作成、ナイトケア(残業体験)参加)
- 4ヶ月目(再発防止シート発表、復職調整)
- 最終日
この記事の目次
リワーク初日
初日はまず、レクリエーションがありました。
復職までの流れや施設の利用ルールの説明です。
復職までの簡単な流れはこうである。
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リワーク初期(生活リズム確立、病気の勉強)
1.朝起きて、日中に活動し、夜に寝る。安定した生活リズムに整える。
2.病気について本などから勉強して、自身の病気について理解を深める。
3.心理検査を実施し、自身の特徴を把握する。
(私は入院時心理検査が実施したのでパスされた)
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リワーク中期(病気の振り返りを行い、再発防止を考える)
1.病気の振り返りを行う。勉強した知識を元に病気になった経緯を整理し、
自身の目標や課題を明確にする。
2.出てきた課題や目標に向けて病気の再発防止について考える。
3.1、2と同時に並行して、勉強で得られた「認知行動療法」、「対人関係療法」、
「SST(ソーシャルスキルトレーニング)」、「グループワーク」を通して課題を克服
する。
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リワーク後期(復職や再就職に向けて準備する)
1.自分の調子を理解し、コントロールする。
2.職場と復職についての打ち合わせをする。
3.復職に向けて主治医や産業医と面談する。
上記のような流れであるが、必ずしもみんながこのようにいくわけではない。
前後入り混じりながら、自分の病気と向き合い、復職に向けて進むのである。
会社を辞めて、リワークから再就職や転職を目指す人だっている。
千差万別である。
という感じで、初日を終えた。
1ヶ月目(前半) :生活リズム確立と病気の勉強
1ヶ月目の前半は生活リズムの確立と病気の勉強に注力しながら、グループワークでみんなと話し合い、それぞれの体験や考えを聞いた。
生活リズムを入院時から緩やかに普段の生活へ戻していく。
平日の流れはこうである。
朝7時に起床、出発の準備をする。
8時30分に家を出て、電車に乗る。
10時前にリワーク着し、午前の部開始。
12時に昼食休憩。
13時から午後の部を開始、
15時半にリワーク終了。
電車に乗り、17時頃家に着く。
22~23時頃に就寝。
この繰り返しである。
また、運動の時間ではヨガやウォーキングなどから選ぶのだが、私はほぼウォーキングを選んでいた。
理由は気分が少し重い日でもウォーキングに出ると気分も軽くなり、良くなることを実感したからである。
下の記事でも書いたが、日光に当たる事と有酸素運動、人とのコミュニケーションは幸せホルモンであるセロトニンを増やし、うつ病にも効果がある。
そして、診察はというと頻度は2週間に1度のペースであった(主治医の診察)。
ただ毎日リワークで心理士や看護士と話す時間もあるため、毎日が疑似診察みたいなものである。
病気の勉強
まずうつ病といえば、
みなさんも聞いたことのある「ツレがうつになりまして」を読みました。
やはり導入としてはこれが一番良いと思います。
鬱になってしまったツレの妻視点によるエッセイになります。
主に妻視点で物語は進行していき、合間にうつ病となったツレの文章もあります。
続編も2冊出でいて、大変面白く、うつ病の知識も知ることができました。
「ツレうつ」で印象に残っている「あいうえお作文」があります。
度々思い出し、自分に問いかけているので、紹介します。
うつ病ではなくても、精神疾患を持つ家族の方でも参考になるのではないかなと思います。
あ・・・焦らない、焦らせない。
と・・・特別扱いしない。
で・・・できること、できないことを見分ける。
簡潔ですが、本質を突いた内容だと思います。
この「あとで 」を焦りそうな時、後輩を焦らせるようなことを言いそうな時、できそうもないことがある時など心の中で唱えています。
物事の渦中にいるときは周りがみえないことがあります。
自分を俯瞰して見てみるとふわっと視野が広がり、落ち着きます。
そして、本格的に病気の本を読んでいくのだが、体験談で度々紹介している下の2冊を読みなおしました。
やはり自分が病気になってから読むと当てはまる部分とそうではない部分が出てきます。
うつ病もかかったその人でそれぞれ異なり、全く同じというのはありえません。
↓ うつ病やその治療、家族の対応についてはこちらが参考になりました。
(イラストもあり読みやすかったです)
↓ より患者目線の情報、服薬などについてはこちらが参考になりました。
おわりに、
今回はリワーク体験談の1ヶ月目(前半)となりました。
前記事の入院期で症状は改善傾向となり本が読めるまでに回復している状態です。
そのため、病気のマンガや本をリワーク初日から読むことができています。
過去の入院前や入院についての記事は下にリンクがあります。
また、心理士の言葉で印象に残っているものがあります。
「私はみなさんの復職を目指しているわけではないのです。
みなさんが病気と向き合い、自分との付き合い方を見つけ、
納得できる方向へ進んでいく。
その結果、それが復職なのか、転職なのか私にはあまり関係ないのです。」
このときから私は早く復職しようではなく、腰を据えて自分の病気と向き合おうと考えるようになった。
しかし、度々復職に焦るような考えも出てくるのだが・・・。
これはあくまで私の事例なので、参考程度に受け取って下さい。
みなさんの生活に少しでも役立てば幸いです。
次回はリワーク1ヶ月目後半について書いていきます。