こんにちは、ガジュゾウです。
うつ病で1.5ヶ月入院し、退院してすぐに医療リワークへ通いました。
リワーク期間は約4ヶ月間でした。
前回記事です。
今回は下記の赤字部分1ヶ月目(後半):生活リズム確立、病気の勉強
になります。
リワーク体験談の目次
- 基本情報
- 自立支援医療(精神通院)の申請
- リワークとは
- 1ヶ月目(前半):初日と生活リズム確立、病気の勉強
- 1ヶ月目(後半):生活リズム確立、病気の勉強
- 2ヶ月目(病気の勉強、病気の振り返り)
- 3ヶ月目(病気の勉強、再発防止シート作成、ナイトケア(残業体験)参加)
- 4ヶ月目(再発防止シート発表、復職調整)
- 最終日
この記事の目次
リワーク初期(生活リズム確立、病気の勉強)
1.朝起きて、日中に活動し、夜に寝る。安定した生活リズムに整える。
リワークには電車に乗って行くため、朝7時には起きて支度をします。
電車の時刻に合わせることで疑似出勤となり、自然と朝のリズムが整いました。
しかし、会社の出勤時間からは意図的にずらしました。
まだ会社の人の目が気になってしまい、合うことが怖かったからです。
そして、日中はリワークのプログラムに従います。
デイケアは午前10:00~12:00、昼食、午後13:00~15:30で構成されています。
曜日毎にプログラムもあり、個人作業、学習、運動、グループワークが下のように決まっています。
また、残業体験としてナイトケア(16:00~20:00)もあり、ナイトケアは復職後も参加可能でした。
朝、リワークに9時40分頃に着くと出席簿に印を付けます。
午前だけで帰るのか、午後の部も参加するのか、昼食が必要か、面談(心理士、社会福祉士、看護士)を予約するのか、などです。
私は基本的にデイケアを1日(午前、午後)参加で平日はほぼすべて通い、利用料に昼食も付いているので昼食もリワークで取りました。
まず、好きな空いている席に着きます。
私は人が後ろにいたり、人が多いと落ち着きません。
人が少ない部屋でなお且つ後ろに人がいない席を選んでいました。
午前はまず朝礼があり、自分のその日の気分・体調を数値化し、予定をみんなの前で話します。
例えば、こんな感じです。
「今日の気分は60、体調は50です。今日の予定は病気の勉強でツレがうつになりましてを読みます」
また、他の人の気分・体調や予定も聞いていきます。
1つ特徴があったのが、みなさんに共通して天気の悪い日は全体的に気分・体調が悪く、20~30と答える人が多かったです。
そして、午前・午後の部に移ります。
- 自主学習ならば、本を読む・病気の振り返り、再発防止シート作成をする人が多かったです。
- 運動ならば、野外で散歩・部屋でヨガなどをします。
- グループワークは参加者の疑問・質問を解決するために、ディスカッションをしたり、SSTや認知行動療法などをみんなでやっていきます。また、病気の振り返りや再発防止をみんなの前で発表し、質問を受けてさらに自分へとフィードバックさせます。
これに加え、面談の予約を入れた人は順番に呼ばれて、1対1で面談を行います。
そこで、復職・転職・再就職・治療方針を話し合いながら心身ともに回復させていきます。
昼食も給食みたいでおいしく、毎回の献立を楽しみにしていました。
好きだったのはサケの塩焼きと牛の煮込みでした。
また、ふりかけ持参しその日の気分で選びました。
ご飯がおいしいってそれだけで気分が上に向きますよね!!
上記のように、緩い大学生活みたいですが、日中の生活リズムが崩れることなく、整っていきます。
このようにある程度強制的にリズムを整えることも必要であると今では感じています。
自力(自宅療養)では朝ベットから出れなかったり、寝巻のまま過ごしたりと体も気持ちも中々切り替えが難しかっただろうなと思います。
行動と気分はどちらが先か問題?
・気分が悪いから、行動できないのか。
・行動できないから、気分が良くならないのか。
みなさんはどちらだと思いますか?
正解はありませんが、私の考えは・・・
行動は気分の半歩先を行く!!、です。
みなさんは気分が良いから毎日起きていますか?
否、起きたという行動の先に気分が良くなっていくのではないでしょうか。
それは顔を洗って気持ちいい、歯磨きして気持ちいい、服を着替えて気分が良い。
コーヒーを飲むと気分が落ち着く、おいしい朝ごはんを食べて気分が上がる、TVを観て楽しむなどなど。
もちろん、最初から気分が良い日もあるとは思いますが、
様々な行動を重ねていくことで良い状態になっていくとは考えられませんか?
なので、私は行動をすることに意味があると思っているわけです。
お金の記事でも書きましたが、
動き出すエネルギーはとても高いエネルギーが必要です。
でも動き出してさえしまえば、その後のエネルギーはそこまでいらなかったりします。
以上、乱文失礼しました。
2.病気について本などから勉強して、自身の病気について理解を深める。
ありがたいことに入院を経て、本が苦になく読めるようになっていました。
スポンジが水を吸うかの如く、様々な本を読んでいきました。
私は忘れていました、大学時代、本を読むのが好きだったことを。
仕事し始めてから余裕がなくなったのかもしれません。
リワーク期間4カ月でだいたい20冊くらい病気関連の本を読みました。
様々な本を読んだ中で最もしっくり来た本はこちらでした。
現役精神科産業医が教える 「うつ」からの職場復帰のポイント
この本の目次
序章 深刻な職場の「うつ」の実態
第1章 「うつ」からの職場復帰を目指して
第2章 第1ステージ 要治療期の過ごし方
第3章 第2ステージ リハビリ期の過ごし方
第4章 第3ステージ 職場環境調整期の過ごし方
第5章 第4ステージ 職場復帰後、再発予防期の過ごし方
この本は職場復帰のために4つのステージに分けて解説しています。
それぞれのステージで異なる患者の事例が細かく書かれていてともて参考になりました。成功例や失敗例も書かれており、他の本と違うのは事例(医師の視点ではあるが)がとても多いことです。
また、各ステージの最後に次のステージにいくためのチェックリストもあり、今自分がどのステージにいるのかの目安になりました。
特に、リワーク終盤からは必需品となりました。
第4章の復職の流れや主治医・産業医、上司などの会社との関わりはこれがなかったら家で不安になっていたと思います。
どうやって復職していくのか悩んでいる人にはこの本をお勧めします。
3.心理検査を実施し、自身の特徴を把握する。
(私は入院時心理検査を実施したのでパスされました)
心理検査については簡単ですが、↓の記事にあります。
1ヶ月(後半):リワーク参加者
リワークには様々なルートで参加する人がいます。
- 併設の病院で入院して、そのままリワークへ(私)。
- 併設の病院で通院し、自宅療養から体調が良くなり、リワークへ。
- 別病院から勧められて、リワークへ(通院病院ごと移る人)
- 別病院から勧められて、リワークへ(通院は今までの病院)
私のように県外出身者でそのまま通う人もいれば、実家・地元に帰省して通う人もいます。
また、仕事の休職ではなく、仕事をやめて再就職を目指している人もいます。
職種も年齢だってバラバラです。
復職する目安も人それぞれで1ヶ月で復職する人もいれば、1年以上かかる人もいます。
似ているケースはありますが、全く同じケースと言うのは中々ありません。
1ヶ月(後半):会社とのやりとり
退院後はリワークへ通いながら治療することを報告し、追加の診断書を提出しました。
退院後は基本的に月に1回のペースで、人事と面談をしていました。
1回目は年休消化や、会社制度の説明(傷病手当はいつからか、給与はいつまでになるか)を聞きました。
「とりあえずは会えて、話ができて良かった。これからについては病状がよくなってきてから話していきましょう」
と言ってもらえて気持ちが少し楽になりました。
おわりに、
今回はリワーク体験談の1ヶ月目(後半)となりました。
リワークに通う事で生活リズムが整うことと同時に同じような精神疾患の人たちとの話をすることで病気の共有ができ、とても安心しました。
大切なのは、1人で誰にも相談せずにリワーク(治療)と同じことをやろうとしないこと!
同じ病気の人が隣で頑張っているから、医療者が隣でサポートしてくれるから心強く、その行動に伴うストレスも乗り越えることができたと思っています。
人生は長いです。
1人で抱え込まないでください。
過去の入院前や入院についての記事は下にリンクがあります。
これはあくまで私の事例なので、参考程度に受け取って下さい。
みなさんの生活に少しでも役立てば幸いです。
次回はリワーク2ヶ月目について書いていきます。
2ヶ月目前半へGO!!