こんにちは、ガジュゾウです。
邦画は精神的にえぐられる可能性が高いのであまり観ません。
それでも観たいと思った映画があります。
それは「ある男」。
気になって気になってついに重い腰を上げました。
では、いってみましょう!!
私的評価表 ↓
☆☆☆☆☆:最後まで観れなかった
★☆☆☆☆:駄作(面白くない)
★★☆☆☆:凡作(今一つ、光る所あり)
★★★☆☆:良作(一見の価値あり、面白い)
★★★★☆:秀作(もう一度観たい、DVDが欲しい)
★★★★★:傑作(殿堂入り)
私の中で★★以上で観た価値はあったという位置づけです。
たとえそれ以下だとしても自分の中で作品を評価する基準軸として活かされるので駄作や最後まで観れなかった映画も観る必要があったという考えです。
そもそも自分が観たくて観た映画たちです。
それが自分の好みに合った、合わなかったというだけです。
***飽くまで個人的な感想です***
ある男 (2022) 121分
弁護士の城戸(妻夫木聡)は、かつての依頼者である里枝(安藤サクラ)から、亡くなった夫「大祐」(窪田正孝)の身元調査という奇妙な相談を受ける。里枝は離婚を経て、子供を連れて故郷に戻り、やがて出会う「大祐」と再婚。そして新たに生まれた子供と4人で幸せな家庭を築いていたが、ある日「大祐」が不慮の事故で命を落としてしまう。悲しみに暮れる中、長年疎遠になっていた大祐の兄・恭一が法要に訪れ、遺影を見ると 「これ、大祐じゃないです」と衝撃の事実を告げる。愛したはずの夫「大祐」は、名前もわからないまったくの別人だったのだ‥‥。「大祐」として生きた「ある男」は、いったい誰だったのか。何故別人として生きていたのか。「ある男」の正体を追い“真実”に近づくにつれて、いつしか城戸の心に別人として生きた男への複雑な思いが生まれていく―――。
(アマゾン公式より)
評価:★★★★☆ 4.0 秀作
平野啓一郎著書のベストセラーです。
この方は分人主義を提唱しています。
ペルソナは中心に自分があり、
環境や場面に合わせて仮面を被り演じわけているという考え方。
それに対して分人主義は本当の自分は一つではなく、
環境や場面に合わせて出てくる自分(それぞれを分人と呼ぶ)、
その全てが自分であるという考え方。
1人でいる時の顔、会社での顔、家族にみせる顔、友人にみせる顔、初対面の顔など。
これにより偽りの自分、演じている自分はいないことになります。
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この考え方を知ることで映画により深く潜ることができます。
この映画は「ある男=窪田正孝」の死により、
始めは彼はいったい誰だったのかというミステリー的な構造をみせます。
そして、
自分のアイデンティティである名前に縛られ、人生が狂ったことがわかる。
名前にはその人の過去や家族、職業や富、名声まで関わってきます。
物語の進行により彼は究極の人間関係リセットを行い、
新たな人生を歩もうとしました。
さらに深掘りされ柄本明さんの怪演により、
焦点は弁護士の妻夫木さんへ移っていくのです。
彼もまた在日、帰化、弁護士、逆玉結婚とその名前によって縛られて身動きが取れなくなってきます。
自分らしく生きるために自分の名前を捨て他の人として生きる。
名前なんて関係ない、自分は自分である。
如何にして自分らしく悔いのない人生を生きるのか・・・
様々な自分の顔を自分であると受け入れる。
周りから否定されてもそれはひとつの自分でしかない。
自分を全否定はされていない。
別の自分(分人)がたくさんいるから自分を保つことができる。
今一度自分の人生について考えたいと思える映画でした。
、以上!!
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みなさんの人生が少しでも豊かになりますように。
それではまた次回にお会いしましょう、さよなら、さよなら、さよなら。
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