こんにちは、ガジュゾウです。
9月末頃にうつ病再発の診断となりました。
最近はうつ病再発日記を書いていましたが、
手書きで日記も書いている訳で2度手間だなぁと感じています。
今回からは休職中に得られた知識や経験、考察などを書いていこうと思います。
また、それに加えて復職の大きな流れを書いていくつもりです。
うつ病再発をした訳ですが、幸い本は読めそう。
ということで本屋で手に取った本が「逃げる勇気」でした。
目次
うつ病再発
逃げる勇気を選んだ理由
なぜ手に取ったのか??
うつ病が再発しかけている又はしていると感じた私。
妻にも様子がおかしいと言われた朝。
会社に病院へ行く旨を伝え、
診察したはいいものの予想のはるか上を行く3ヶ月休職の診断結果。
会社に伝えた突如の休職。
こんな休職の仕方は職場にも大変迷惑だと落ち込む日々。
何とか前を向きたいと思いました。
自分が行った「休職」という行動を、少しでもいいから自分が許容できれば・・・
安心して休めるのではないか??
そうすることで社会復帰も早まるのではないか??
これがこの本を取った理由です。
逃げる勇気 著者:和田秀樹
内容紹介
明日へ向かって逃げろ!
「もう無理」と思ったら、解決法はひとつしかない。
著書累計1000万部の精神科医が、「逃げる」ことの大切さと
具体的な「逃げ方」をわかりやすく説く。
序章:危険からは今すぐ逃げなさい。
第1章:「逃げる」とはどういうことか
第2章:なぜ、逃げられないのか
第3章:逃げる技術
第4章:逃げたいのに逃げられないひとをサポートする方法
終章:あとがき
注意:下の文章には自分の考えが多分に入っているため、
気になった方は本書を読んでみて下さい。
序章では、以下のような言葉があります。
「この本を手に取った方は、もう大丈夫ではありません」
「つらいなら我慢せず、躊躇せず、今すぐ逃げなさい」
まさに休職している私が手に取っているのだから大丈夫ではないんでしょう。
休職前の私は仕事の忙しさと家庭との間でもう無理だ、部署移動か転職、いやもう直ぐにでも会社をやめないと体が持たないなどと考える一方で・・・
今やっている担当の仕事が月末には終わるからそれまでは頑張ってみようなどととこの場から逃げてはいけないという抑え込みも発動していました。
「どうして日本では逃げることを教えないのか」
私は「逃げる=良くない事、悪い事」というイメージがあります。
子供の頃も大人から戦略的な逃げる技術についてはあまり教えてもらっていません。
かと思えば、鬼ごっこでは悪い鬼からどうやって逃げ切るか良く考えたものです。
(みんなが桃太郎みたいに鬼を退治できる訳ではありませんからね)
また、戦国武将の逃げの一手や他国の戦争映画でも勇気ある撤退などありますね。
一方で日本のカミカゼ特攻やエヴァンゲリオン(碇シンジ)の「逃げちゃダメだ」など逃げずに立ち向かっていく姿もあります。
映画やアニメでも逃げずに立ち向かうという姿も肯定的な描かれ方をしています。
その方が観ていてカッコいいし、ワクワクしますしよね。
結局のところ、日本人は日常生活まで「逃げる」手もあるということを落とし込めていないんだろうと思いました。
特に30代以上はその傾向が強そうです。
さらには流行りの言葉に乗って右向け右の傾向もある。
最近ではグリット(やり抜く力)という言葉もビジネス界隈で話題になっていましたね。
言葉を知り、知識を付けることは大事です。
しかし、それを実践してみて自分に合わないことは続けず、
自分にあったやり方や場所を見つける必要もあるのでしょう。
大切なのは「逃げる」という選択肢を持っておくこと、
さらに必要なら勇気を持って逃げること。
生きていれば、勝ち!!
逃げて良いんです。
第1章:「逃げる」とはどういうことか
そもそも逃げるとは危険回避という言葉に置き換えられる。
動物だって生存本能で天敵から逃げる。
生きるためにはとても大切な行動である。
人間は少し他の動物より考えることができるために、本能的な危険回避に鈍感になる。
この状態が続いていくと、その環境で思考停止状態となり、負のループに陥り、動けなくなる。
その結果、不安症や適応障害、ストレス性障害、うつ病になってしまう。
うつ病では初期症状として身体症状(だるさ、疲れ、不眠、食欲)から後に精神症状(不安や憂うつ)が現れる。
その時は身体症状の内にストレスを正面から受けずに逃がす、早めの対応が大切。
「逃げる」とは実はポジティブな行動なんです。
(逃げ方については第3章の逃げる技術に書かれています)
第2章:なぜ、逃げられないのか
では、なぜ逃げられないのか??
私に当てはまりそうなものを本書から選んでみました。
・弱音が吐けない立場にある
(上と下に挟まれる中間的な立場、会社以外の知り合いが少ないなど)
・同調効果
(みんなと同じにしておけばとりあえず、安心。逃げていけない、投げ出してはいけないという暗黙のルールが同調圧力になる)
・現状維持バイアスと損失回避バイアス
(人は現状を変えることを損失と捉える傾向がある。逃げても良い状況でも現状維持することを好む。また、投資の世界でも常識ですが、利益を得ることよりも損失を出すことに敏感になる傾向が強い。ならば、喜びを得るよりも痛みや苦痛をより強く感じてしまう。そのため、現状を変えることが怖いのです。)
その結果、うつ状態になってしまうと心の視野狭窄(トンネル・ビジョン)に陥ります。出口の見えないトンネル・・・暗闇・・・
余裕や冷静さはなく、様々な選択肢があるにもかかわらず、ある特定の選択肢しか考えられない状態です。
この状態が数カ月と長く続くと視野はさらに狭まり・・・
最後の選択肢である「もう駄目だ、楽になりたい、死ぬしかない」となる訳です。
上の序章で書いたように私は逃げることを少し先送りにしました。
暗闇の少し先にゴール(光)を決めたつもりだったのです。
これにより、逆に休職前の私は軽いトンネル・ビジョンに囚われたのでしょう。
視野狭窄が数カ月も続いていなかったためか、休職から1週間ミルタザピンを服用したためか、今の精神状態は良いと感じています。
第3章:逃げる技術
この本ではその場から離れずに逃げる方法を7つ、距離を置いて逃げる方法を3つ紹介しています。
私は医療リワークで学んでいたため、その場から離れずに逃げる方法(書いて吐き出す、完璧主義を手放す、認知療法など)ほぼほぼ試していました。
結局どれも上手くいかず、距離を置いて逃げる方法「考えない」というちゃぶ台返しも行ったのですが、上手くできませんでした。
最終的に本書も触れていますが、休職という道を選びました。
第4章は割愛させて頂きます。
最後に
序章と第1章の部分で休職への罪悪感は大分減りました。
ただし第2章と第3章で現会社の部署(開発職)は自分(うつ病歴あり)には向いてないとも思いました。
1度目の復職で私は病院の勧めもあり、同じ部署で復職しました。
(今とは異なる仕事、新しい人間関係では復職に時間が掛かるとのこと)
しかし、うつ思考は寛かいしても付きまといます。
(骨折しリハビリして良くなっても動きに癖が付き、たまにそこが痛くなるように)
同じ環境ならグッと負荷が掛かれば、同じように負のループにもハマり易いのです。
周りの意見に流されず、自分と上手に付き合う方法を考えていく必要があります。
これからもう少し自分の道を考え、勇気を出してもう少し逃げてみようと思います。
まとめて読みたい本たち↓↓
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では、みなさん、おやすみなさい。
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