ガジュゾウ雑記

30代会社員うつ病のミカタ

【本を読んでみた】映画を早送りで観る人たち ファスト映画・ネタバレーコンテンツ消費の現在形

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こんにちは、ガジュゾウです。

気になっていた本を読んでみたので、頭の整理もかねて書いていきます。

 

帯にはこうありました。

  • 2時間の映画を1時間で観たい
  • つまらないと感じたら後はずっと1.5倍速
  • 会話のないシーンは即飛ばす
  • 観る前にネタバレサイトをチェック

 

私は映画好きだからこそなぜこの習慣?に行きつく人がいるのか?

と、帯の文句に惹かれたのです。

 

 

映画を早送りで観る人たち ファスト映画・ネタバレ ー コンテンツ消費の現在形

著者:稲田豊

この本の目次

序章 大いなる違和感

第1章 早送りする人たちー鑑賞から消費へ

第2章 セリフで全部説明してほしい人たちーみんなに優しいオープンワールド

第3章 失敗したくない人たちー個性の呪縛と「タイパ」至上主義

第4章 好きなものを貶されたくない人たちー「快適主義」という怪物

第5章 無関心なお客様たちー技術進化の行き着いた先

 

簡単に言うと、映画を鑑賞するのか?コンテンツを消費するのか?、問題だと思いました。

 

情報過多のこの世の中で若者も老人も関係なく、自分はいったいどちらを選んでいるのか?

それとも両方を時と場合で使いこなしているのか・・・

 

世の中の流れとしてはコンテンツ消費の方向が強いということはあると思います。

定額動画配信サービス、いわゆるサブスクはその最もたる象徴でしょう。

作品を観たいだけ観ることができる代わりに1つ1つの作品の価値がとても軽いものとなっていきます。

また、ファスト映画と言う要点をまとめた違法動画も最近話題になりました。

私としてはあまり良い流れとは言えません。

 

あなたは映画に何を求めますか?

話題や流行りに乗るため?

友達と会話するため?

テーマパークやアトラクション性?

好きな監督や俳優を観るため?

映像を楽しむため?

物語を楽しむため?

音楽を楽しむため?

さらには隠れた背景やテーマについて考えるため?

私はすべてを求めています。

そして、そのためには映画を倍速やスキップして観賞することは考えられません。

 

それは監督の意図や俳優の演技を余すことなく観たい、考えたいという思いが強いからです。

そして、映画というものにどっぷりと浸りたいという感覚もあります。

この本を読んでも私は倍速で観ることの意義は見出せませんでした。

 

ただ一方で時間に追われてやむなく、話題についていくために、情報として知りたいというために倍速視聴する選択を取る事を悪いとは思いません。

これは飽くまで選択肢の1つであるということです。

自分が納得してその行動をとっているという事が重要です。

 

最近ではドラマも質が上がり続け、観たい作品は山のように出続けます。

アクションは凄いが、物語は面白くない。

俳優の演技は凄いが、結末が物語を台無しにした。

物語はほどほどに歌や音楽がとても素晴らしい。などなど

ただ面白くないのか?どこが良かったのか?どこが良くなかったのか?

映画は往々にしてポイントで語る事もできます。

 

私が面白くない作品も誰かには面白い作品であったり、

相対的に面白くない作品でもそれは面白い作品をより際立たせるための比較対象として必要だったりします。

 

結論ですが、

周りを気にするのではなく、自分という軸を持て!!

映画を鑑賞する人、映画を消費する人、考えはそれぞれあります。

それで良いと思います。

 

この本のキーワードを下に記します。

共感強制力、

タイムパフォーマンス、

快適主義、快楽主義、

ソリッド消費とリキッド消費

気になった方は読んでみて下さい。

 

 

ということで、

自分とは違う意見は様々あり、みんな違ってみんな良いと思います。

だた、便利になった世の中で自分はどう考え、どう行動するのか?と自問自答することはとても大事であるとも思います。

みなさんも少し立ち止まって、少し考えてみませんか?

 

みなさんの人生が少しでも豊かになりますように。

では、また次回もよろしくお願いします。